第66回日本癌学会学術総会
2007/10/05
日本癌学会学術総会に出席しました。
10月3日から3日間1パシフィコ横浜で開催された第66回日本癌学会学術総会に出席しました。
日本癌学会には基礎医学、薬学、臨床医学、社会医学、理工学、農学、その他多くの生命科学研究者が参加されており、現在約16,000余名の会員で活動されています。
今回のテーマは’がんの着実な減少に向けて’です。それに対し2300題を超す演題が寄せられその研究成果が報告されました。
報告される先生方は、国立がんセンター東病院 がん治療開発部・ケンブリッジ英国がん研究所・癌研 化学療法センター・東大・阪大・京大・九大・近大医学部etc、そうそうたる面々です。それぞれ薬物治療以外にもフコイダンに関連する研究や「野菜・果物摂取頻度と乳がんリスクとの関連」「緑茶及びコーヒー摂取と膵がん罹患との関連―厚生労働省研究班による多目的コホート研究」「日本人における緑茶飲用と胆嚢がん死亡リスクの関連」といった研究報告もありました。
私は癌のアポトーシス関連の研究報告がなされている会場に向かい報告を聞きました。一口にアポトーシスと言っても色々あるようです。がん細胞がアポトーシスする経路やそれにかかわる蛋白など、ミトコンドリアの〇〇が××でと、がん細胞の隅々まで調べつくしておられます。
他の会場でも分野は違うものの良くこれだけ細部までがん細胞のことを調べているなと関心させられました。
それも日本でトップクラスの先生方があらゆ角度からこれでもかと思うほど細かく熱心に研究しておられます。
でも、がん細胞はそれ以上に巧みなんですね!
まだ分からないことがあるんです。
ただ昨日より今日新たに開発された薬や治療法によって治療成績が上がっていることも確かです。
しかし、これで満足できるわけではありません。さらにがん細胞を良く知り、今ある治療法をさらに進化させ、まだ解明させていないあらたな物にも可能性を求めていくことが必要です。
私達が取り組むフコイダンもそうです。今回もこの学会で報告されていましたが可能性あるものを積極的に研究し役立てていく姿勢が問われます。
最後に今回第66回日本癌学会学術総会に出席して思ったことは’がんはそう甘くない’と言うことです。ただ日進月歩でがんの治療成績があがっていることも事実ですが・・・。
やはり、がんを克服するにはより新しい情報をキャッチし正しく理解し如何に治療に取り入れていくかだと思います。
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